とある土曜日保育の朝。
「今日は何をしたいかな?」と聞くと、
「お散歩に行きたい!」という声が大多数。
その話し合いの中で、
「ぼく、テントウムシがたくさんいるところ知ってるよ!」
たいようぐみの男の子が言うと、みんなの心が「テントウムシを探しに行こう!」と一つにまとまって、いざ、出発!
目的地の公園は山中児童遊園に話し合いで決めましたが、今日の散歩はテントウムシを探す、
「ぶらり散歩」
公園に向かう際の歩きの道中をのんびりテントウムシを探しながら歩きます。
すると、豊島病院横の歩道で、たくさんのテントウムシがいる垣根を子どもが発見!
子どもの指差す場所を目で追うと、そこには確かにたくさんのテントウムシが!!
「さなぎもいるよ!」「幼虫もいるよ!」「ナミテントウもいるよ!」
そこはまさに「リアルテントウムシ図鑑」でした。
子どもたちはテントウムシにクギ付けとなって、しばしその場でテントウムシの「観察」が始まりました。
何匹かのテントウムシやさなぎをビニール袋に入れて持ち帰りました。
「捕まえたテントウムシはどうする?」
「保育園で逃がそう!」
「いつ逃がす?」
「帰ったらすぐ!」
「なんで?」
「だって早く逃がさないと死んじゃうでしょ!」
私はてっきり、夕方お迎えが来るころに逃がすと言うのかなと思っていましたが、しっかりとテントウムシのことを考えて発言した子どもたちに感動してしまいました!
保育園の中でも屋上の花壇を選び、「ここには柔らかい葉っぱがあるから、テントウムシも喜ぶね!」
屋上でテントウムシを逃がした後、園にある昆虫図鑑で捕まえたテントウムシの種類を調べる子どもたち。
その姿はまるで昆虫博士、ファーブルの子ども時代のようでした!
岡本 顕二
栄町保育園アルバム「テントウムシ」
http://banbi.ed.jp/album-sakaecho/1242.html