ある日の夕方、異年齢クラスの保育室に,にじぐみ(2歳児)のお友だちがやってきました。
「せんせい、ぬりえしたい!」
「いいよ!」
にじぐみのお友だちは、笑顔で塗り絵が置いてある制作ゾーンに歩いていきました。
塗り絵の用紙は見つけられましたが、その場に立ち尽くし、何だか困っている様子。
そこで私が、「○○くんが何か困っているよ。」と何気なくつぶやくと、そのつぶやきを聞いていたお友だちが、にじぐみさんの近くに寄って、何やら話を聞いている様子。
どうやら色鉛筆の場所が分からず困っていたようでした。
そのお友だちが色鉛筆の置き場所や使い方を優しく教えてくれたので、にじぐみさんは無事塗り絵を楽しむことができました。
にじさんに色鉛筆のことを優しく教えてくれたのは、なんとつきぐみ(3歳児)の女の子でした!
今まで年上のお友だちに助けてもらってきた体験が、今度は年下の子へと、その「思いやりの心」が伝承されていることに感動しました!
岡本 顕二